デザインや価格だけでは判断しない。設計条件・施工リスク・施主の価値観を踏まえ、あえて採用を見送った輸入建材の実例を公開。設計士・工務店の信頼を守るために行った、実務視点の判断プロセスを解説します。
事例①|デザインは理想的だったが「構造条件」で断ったケース
検討されていた建材
海外製・重量級ウッドガレージドア(手動タイプ)
施主・設計条件
- 都市部・敷地制限あり
- 天井高さに余裕なし
- デザイン優先の要望
判断した理由
- ドア重量に対して開口上部の余白が不足
- 将来的なメンテナンス時の安全性に懸念
- 設計変更なしでは成立しないと判断
👉 「入る」ではなく「使い続けられるか」で不採用
事例②|高級感はあったが「施工リスク」が高すぎたケース
検討されていた建材
海外製・特殊塗装仕上げの内装ドア
問題点
- 国内施工者で実績がほぼない工法
- 傷・補修時の対応不可
- 現場での微調整ができない仕様
判断した理由
- 引き渡し後のリスクが高い
- 工務店側に過度な負担がかかる
- 代替案で同等以上の意匠が可能
👉 完成時ではなく「引き渡し後」を基準に判断
事例③|価格ではなく「施主の価値観」と合わなかったケース
検討されていた建材
欧州製・ハイエンド無垢材ドア
状況
- 施主は「長期メンテナンスを避けたい」志向
- 経年変化への理解が浅い
- 見た目重視で選択されていた
判断した理由
- 無垢材特有の反り・変化を受け入れられない
- 将来的な不満につながる可能性
- 別素材の輸入建材で方向転換
👉 高級=正解ではない
事例④|納期とスケジュールが現実的でなかったケース
問題点
- 海外製作+船便で長納期
- 工期がタイト
- 遅延時の代替案なし
判断した理由
- 全体工程に影響が出る
- 現場のストレスが大きい
- 完成度より「間に合わせる」工事になる
👉 良い建材でも、タイミングが合わなければ不正解
なぜ「断る」判断を公開するのか
輸入建材は、
売ることより、成立させることの方が難しい分野です。
- 採用すれば売上になる
- 断れば短期的な利益はない
それでも私たちは、
👉 設計士・工務店の信頼
👉 施主の満足
👉 長期的な住まいの完成度
これらを優先して判断しています。
設計士・工務店の方へ
もし今、
- 採用すべきか迷っている
- デザインは良いが不安がある
- 断る理由を整理したい
そんな状況であれば、
「売らない前提」の相談としてご相談ください。
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